基本疑問:人々は政治と行政を区別しているのだろうか

データ分析からこのような質問について考えてみようと思う。その論文が、村山皓「政策への期待の託し方-行政の民主主義-」立命館大学政策科学会『政策科学』28巻、1号、2020年である。そこでの基本疑問は、「公共空間での政治と行 政は、人々にとって区別されているのだろうか」、「もし 区別があるなら、公共空間への人々の民主的な参画には どのような違いが表れるのか」である。政策の民主的な 展開である参画のあり方を、政治行政との関係におい て、人々が政策を政治に託すか、行政に託すか、はたま た人々に託すかの託し方の行動様式で捉えて、その違い を見る。そのために、人々の政策への期待の仕方から民 主的な参画のあり方への因果のパス・モデルを検証す る。分析に用いるのは 2019 年の統一地方選挙後に実施 された京都市民の政治意識調査である。

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