運営者の考えること:
選挙での「投票行動」には人々の「主権者意識」が表われる
よく「政治不信から棄権する」といった言説が披露されます。それは果たして事実なのでしょうか。あるいは、そのような行動が実際にみられるとすれば、それはなぜでしょうか。また、「…だから…に投票した」という説明についても、その裏にはもう少し複雑な構造があるかもしれません。
たとえば「昨夜の夕食に鯖の味噌煮を食べた」ということについても「なぜ(食事をしない選択ではなく)夕食をとったのか」や、「なぜ(豚の生姜焼きではなく)鯖の味噌煮を食べたのか」「(鯖を食べるにしても)塩焼きではだめだったのか」ということを明らかにすることは、人びとの食生活についての考え方を明らかにすることにつながります。
同様に、「投票するか棄権するか」という投票参加や、「どの候補者(どの政党)に投票するか」という投票選択について研究すること、つまり「投票行動」の研究によって、主権者である人びとの政治への臨み方、いわば「主権者意識」を明らかにすることができます。
多くの人にとっては健康が好ましいでしょうが、健康につながる理想的食生活のアドバイスは実情に照らせば実行が難しすぎるかもしれません。人びとがなぜ実際にそのような食生活を営んでいるのかについて明らかにすることで、その実情に即した、より実効的な食生活のアドバイスにつなげることができるはずです。
政治についても同じことがいえるでしょう。そのための第一歩として、人びとが何を考え、それをどのように捉えることができるかの情報を広く市民に公開し共有することが重要だと我々は考えています。
シンクメイトリサーチでは市民一般に向けた教養講座をはじめ、主権者教育などを請け負っていますが、上のような問題意識から、ここではそのコンテンツの一部を、広く公開しています。
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中学生の主権者教育
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